初期費用の見方(敷金・礼金・手数料)
部屋を借りるときに最初に払うお金の中身を説明します。敷金・礼金・仲介手数料・保証会社の料金などの意味と、見積もりで確かめる点が分かります。
写真:Wikimedia Commons(パブリックドメイン)(Public domain) 元の写真
この記事では、部屋を借りる時に最初に払う「初期費用(しょきひよう)」の中身が分かります。見積もりを見る時に、何を確かめればよいかも説明します。
初期費用には何が入る?
家賃のほかに、いくつかのお金が必要です。名前は会社や地域で少し違います。
| 項目 | 意味 | 返ってくる? |
|---|---|---|
| 敷金(しききん) | 家賃を払えない時や、部屋の修理のために大家さんに預けるお金 | 退去の時、引かれる分を除いて返る |
| 礼金(れいきん) | 大家さんへのお礼として払うお金 | 返らない |
| 仲介手数料 | 部屋を紹介した不動産会社に払うお金 | 返らない |
| 保証会社の料金 | 家賃の保証を頼む会社に払うお金 | 返らない |
| 前家賃・日割り家賃 | 入居する月と次の月の家賃を先に払う | 家賃として使われる |
| 火災保険など | 火事や水もれの保険 | 保険のお金なので返らない |
ほかに、鍵の交換代を求められる契約もあります。礼金や敷金がない物件もあります。
敷金は「預けるお金」
敷金は、民法という法律で決まっています。大家さんは、敷金を預かったら、家賃などの未払いを引いて、残りを返す義務があります。部屋を返したあとに返金されます。くわしいことは「退去の時の原状回復」の記事で説明します。
仲介手数料には上限がある
国土交通省は、賃貸の仲介手数料の上限を決めています。
- 貸す人と借りる人が払う手数料の合計は、家賃の1か月分の1.1倍まで(消費税を含む)。
- 住む部屋の場合、借りる人から受け取れるのは、家賃の0.55か月分まで。ただし、借りる人があらかじめ承諾した場合は別です。
国土交通省の例では、家賃が4万円の時、合計の上限は4万4千円です。
契約の前に、手数料の金額と、承諾したかどうかを必ず確認しましょう。分からない時は、サインの前に質問してください。
計算の例
家賃が5万円で、敷金と礼金が1か月分ずつの場合を考えます(これは例です)。
- 敷金:5万円
- 礼金:5万円
- 仲介手数料:2万7,500円まで(0.55か月分の場合)
- 前家賃や日割り家賃:5万円前後
- 保証会社、火災保険、鍵の交換:会社ごとに違う
このように、家賃の数か月分が必要になります。引っ越しのお金も別に必要です。
URの場合は、少し違います。URでは、礼金・仲介手数料・更新料はありません。必要なのは、敷金(家賃の2か月分)と、日割りの家賃と共益費です。
見積もりを見る時のポイント
- 項目の名前と金額を、一つずつ聞く。
- 名前だけでは意味の分からない項目は、何のお金か、必要かどうかを聞く。
- 返ってくるお金と、返らないお金を分けて考える。
- 複数の会社の見積もりを比べる。
まとめ
- 初期費用には、敷金・礼金・仲介手数料・保証料・前家賃・保険などがある。
- 敷金は預けるお金で、礼金は返らない。
- 仲介手数料には国の上限がある。
- 意味の分からない項目は、サインの前に聞く。
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