文科省、子どもから大人まで日本語教育の支援を強化
文部科学省は2026年8月28日、「日本語教育支援総合パッケージ」を発表しました。学校に入る前の日本語の教室、日本語を教える先生の増員、大人の地域の日本語教育など10の取り組みをまとめます。
写真:Douglas P Perkins(CC BY 3.0) 元の写真
この記事で分かること:
- 文部科学省(文科省)が発表した日本語教育の支援の中身
- 外国人の子どもと親に関係すること
- 大人の日本語学習に関係すること
何があったか
文科省は2026年8月28日、「秩序ある共生社会の実現に向けた日本語教育支援総合パッケージ」を発表しました。同じ日に、全国の自治体や教育委員会に通知を出しています。
背景には、次のような数字があります。
- 学校で日本語の指導が必要な子ども:約8.5万人(9年で約2倍、過去最多)
- 学校に行っていない可能性がある外国人の子ども:約9千人
教育ニュースの「リシード」も、9月2日にこのパッケージを紹介しています。
10の取り組み
- 学校に通うための支援(就学の促進)
- プレスクール・プレクラスの支援
- 学校の日本語指導の体制を強くする
- 日本語指導の内容を良くする
- 先生の養成・採用・研修
- 高校への進学・就職の支援
- 地域の日本語教育を良くする
- 自治体の「日本語教育センター」の働きを支える
- 日本語教師の質を高める
- 「日本語・生活学習プログラム(仮称)」を作る
子どもと親に関係すること
プレスクール・プレクラス
来日したばかりの子どもが、学校に入る前や入ってすぐに、初めの日本語や学校生活を学ぶ教室です。プレスクールは主に小学校に入る前の子ども、プレクラスは学校の年齢の子どもが対象です。文科省は全国に広げるため、2027年度の予算として55億円を求めています(リシード)。
日本語を教える先生
公立の小・中学校で日本語を教える先生を、2028年度までに2,100人増やす方針です(リシード)。登録日本語教員など、学校の外の専門家にも手伝ってもらいます。
高校の入試
外国人の生徒のための「特別な定員の枠」がある都道府県は、2025年度の時点で20だけです。文科省は、全部の都道府県に広げるよう求めています。漢字にふりがなをつけるなどの配慮も進めます。
※予算の額は「要求」の段階で、まだ決まっていません。
大人に関係すること
- 地域の日本語教室の質を上げるため、ガイドラインを作ります。
- 日本語教師の国家試験「日本語教員試験」を、コンピューターで受ける方式(CBT)にすることを検討しています。今年度中に試しの試験をする予定です。
- 日本語と日本のルールを学ぶ「日本語・生活学習プログラム(仮称)」を、入管庁などが検討しています。
まとめ
- 文科省は8月28日、子どもから大人まで日本語教育を強くするパッケージを発表しました。
- 学校に入る前の日本語の教室を全国に広げ、日本語を教える先生を2028年度までに2,100人増やす方針です。
- 子どもが学校に通っていない時や日本語の支援が必要な時は、住んでいる市区町村の教育委員会や学校に相談しましょう。
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