母国への送金のしかた比べ|手数料と為替の見方
銀行と資金移動業者など、母国へお金を送る方法の種類ごとに、手数料のしくみと為替の上乗せの見方を説明します。本人確認で聞かれる事と、違法な地下送金の危険も分かります。
この記事では、母国へお金を送る方法の種類と、手数料のしくみが分かります。「家族が受け取る額」で比べる計算のしかたも説明します。特定の会社は勧めません。基本は「国の家族へお金を送る方法と手数料の見方」の記事も見てください。
送る方法の種類
| 種類 | 送れる額 | 送れる国 |
|---|---|---|
| 銀行 | 銀行の決まりによる | ほとんどの国・地域 |
| 資金移動業者(第一種) | 100万円を超えても送れる(国の認可が要る) | 会社による |
| 資金移動業者(第二種) | 1回100万円まで | 会社による |
| 資金移動業者(第三種) | 数万円ほどの少ない額だけ | 会社による |
種類は金融庁の説明によります。資金移動業者は、国の登録が要ります。登録の無い業者は違法です(金融庁の外国人向けの資料)。使う前に、金融庁の登録業者の一覧で名前を探します。
かかるお金は3つに分けて見る
- 送る手数料:申し込む時に払うお金
- 為替の上乗せ:会社が使うレートと、その日の基準のレートの差
- 途中の手数料:銀行の送金では、国や受け取る銀行によって、途中の銀行の手数料などが送るお金から引かれることがあります(例:ゆうちょ銀行の国際送金)
「手数料0円」でも、2の上乗せが大きいと、家族が受け取る額は少なくなります。
為替の上乗せの見方
- 同じ時間の「基準のレート」を調べる(銀行が出す仲値や、相手の国の中央銀行のレート)
- 会社の画面で、送る額と「家族が受け取る額」を見る
- 次の式で、かかった割合を出す
かかった割合=(基準のレートで替えた額−家族が受け取る額)÷基準のレートで替えた額
架空の例:基準のレートが「1円=100」の国へ、5万円を送る(基準で替えると5,000,000)
| A社 | B社 | |
|---|---|---|
| 送る手数料 | 0円 | 1,000円(送る額から引く) |
| 会社のレート | 1円=97 | 1円=99.5 |
| 家族が受け取る額 | 4,850,000 | 4,875,500 |
| かかった割合 | 3.0% | 約2.5% |
この例では、手数料が0円のA社より、B社の方が多く届きます。
本人確認で聞かれること
- 氏名・住所・生年月日を書類で、職業と取引の目的を口頭などで確かめます(全国銀行協会の取引時確認の案内)
- 送る目的や、お金の出どころ(給料など)も聞かれます。会社の判断で、送金を断ることもあります(金融庁)
- 1回100万円を超える海外送金は、銀行などが税務署に「国外送金等調書」を出します(国税庁)。給料の明細など、お金の出どころが分かる物を残しておきましょう
違法な地下送金に近づかない
- 地下銀行=免許・登録なしで送金をする事で、犯罪です(金融庁)
- 「安い」「早い」「現金を渡せば届く」と言う個人やSNSの業者は使いません
- 人のお金を代わりに送ってお礼をもらう話も断ります。自分の口座を人に使わせることも犯罪です(「口座を売る・貸すのは犯罪」の記事)
困った時は、金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016811)でも相談できます。
まとめ
- 銀行か、金融庁に登録した資金移動業者を使う
- 比べるのは「家族が受け取る額」。手数料と為替の上乗せを合わせて見る
- 本人確認と、送る目的・お金の出どころの説明に答えられるようにする
- 登録の無い地下送金は使わない
公式のページ
手続きの前に、ここから公式のページを開いて確かめてください。
- 金融庁「外国人の方の預貯金口座・送金利用について」
- 金融庁 アクセスFSA第213号(資金移動業の3つの種類)
- 金融庁「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」
- ゆうちょ銀行 よくあるご質問(国際送金の仲介手数料)
- 全国銀行協会「犯罪収益移転防止法(取引時確認)」
- 国税庁「国外送金等調書」
- 金融庁「金融サービス利用者相談室」
- 欧州中央銀行「Euro foreign exchange reference rates」
- ネパール中央銀行「Foreign Exchange Rates」
- 世界銀行「Remittance Prices Worldwide」
この記事の確認日:2026-10-29